深海潜水艇とは?

読んで字の通り、深海へ潜ることができる小型の船の事である。

海は広大だ。地球表面の70.8%を占め、平均の深さは3200m。最深部は1万メートルを超える。

最初は単なる好奇心、記録競争で深海への挑戦は始まったようだ。
フランスの F.N.R.S.Vと記録更新を争った米国の トリエステ号 が1960年1月、
マリアナ海溝のチャレンジャー海淵、10916mに達した。
浮力剤にガソリンを使用、人の乗る球形部を下に配置した姿は飛行船を思わせる。
その後、アメリカのアルヴィン号に代表されるデザインが主流になった。
深度6000m以下が海洋の98%を占めるので現在10000m級のフネは無い。

近年では、生物学のみならず、地球物理学上の発見が続いているようだ。
海底熱水鉱床の発見は記憶に新しい。深海を調査することで地球の大きな姿がみえてきた。

学術的には水深200mまでを浅海、200mから3000mが漸深海帯、3000mから6000mを深海帯、
6000m以下を超深海帯と分類する。光の届かない200m以下を深海といっていいだろう。
深くなるほど寒く、高圧となる世界である。

水深6500mで1平方cm当たり650kgの重量がかかる水圧を受ける。
この水圧に耐えるため、人が乗る部分に頑丈な金属製の球体(耐圧穀)を用い、観測用の窓、照明、
記録用器材、標本採取などの作業用マニュピレータ、受け皿となる篭といったものが前部に配置される。
胴体中央は蓄電池や浮力調整の機構が収められ、艇尾の主推進器の他に補助推進器が色々な方向に向け
取り付けられている。移動速度はゆっくりだが小回りのきく設計である。
海底に向かうときは錘を抱いてその重さで沈んでいく。
海底近くで一部を投棄し、中性浮力のバランスをとって作業する。
ライトはほんの数十mしか届かないので音響ソナーとガイドビーコンで周りの様子と自分の位置を知る。
作業が終わると残りのバラストを捨てる。浮力が勝り、母船の待つ海面へと向かう。 

深海の環境はある意味、宇宙空間より厳しい。
宇宙での気圧差はたかだか1気圧、無重量で構造強度も低く済む。(行くまでが大変だが・・・)
身近にありながら人類の手が及ばぬ世界、そこに挑むのが深海潜水艇なのだ。

では、日本をはじめ各国の潜水艇の勇姿をご覧ください。 

 


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